この世界は案外残酷で。

総合的に見て好みのバンドではないです、サイダーガール。
少なくとも、今の時点では。
でも化けそうだなあ。
なんだか化ける匂いがぷんぷんする。

YouTubeでさらっとMVを浚ってみたのですが、べたっとコードを弾いている曲は、一言で言い表すのであれば、普通。
もう超普通。
なんら特筆すべき点はない。
でもちゃきちゃきと細かく刻んでいる曲は、そこそこよい。
ただ、このちゃきちゃきと細かく刻むというのが曲者で、最近の若いバンド、特に小手先だけのバンドに掃いて捨てて腐るほど存在するのです。
なので、メロディであったり詞であったりで差別化を図るべきなのですが、そこに才能がないともう目も当てられない。
このIDという曲は最新の曲のようですが、これはすごくよいですね。
すごくよい。
MVとして完成している。
全てがマッチしている。
この曲が一番尖っているな。
メロディも詞もよいし、MVの世界観がすごくよい。
この女の子の笑顔がとっても可愛いのだけれど、笑顔が消える場面があって、その、今笑っている自分への違和感に気づいてしまった瞬間の表情がとても美しい。

少し話は逸れますが、いい機会(なにが?)なので書きますが、僕の美しいと感じるものの基準が多少倒錯気味であることは自覚しています。
でもこればっかりは仕方がない。
だってそう感じるのだし、なにより、僕は自分の審美眼が絶対的な基準としているものが自分の感性であるということを知っている。
これに無自覚という人が散見されますが、そういう人は、すぐに「誰々が好きって言ってたから私も好き。」などという意味合いのことを言い始めるのです。
そんなあなたが、僕は嫌いです。
なんてことを昔は躊躇いもなく言えたのですが、最近は言わなくなりました。

という訳で、化ける気がするサイダーガール。
少し見守っていこうと思います。

なんにもないから、またはじめる

なんにもなくなってしまったから、だから、またはじめてみようと思った。

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