東京喰種。
東京喰種。
久し振りに読み返しました。
:reも含めて大好きな漫画です。
連載開始当初から単行本は購入していましたが、本格的に面白くなってきたのは3巻辺りからですかね。
月山習が出てきた辺りから、エンジンがかかり始めた気がします。
もう主人公からサブキャラまで、余すところなく狂っていることに疑いのないこの作品ですが、その中ではまだマイルドな方の狂人ではないでしょうか。
花マン!
東京喰種の世界では魅力的な狂人には枚挙に暇がない(ドナート・ポルポラなんて最高ですね。)のですが、中でもやはり旧多ニ福はラスボスだけあって群を抜いているな、と。
普通、ここまでの狂人は物語りの軸が定まらなくなってしまうのでなかなか出せないと思いますが、そしてなんならこの画像の台詞も、並大抵の悪役ならば薄っぺらく感じてしまうものですが、こいつは本当にそれだけだったんだろうなあ、と思わせる狂気があります。
本当に他の道を選ばなかったんだろうな、選べたのだろうけれど選ばなかったんだろうな、と。
あ、勿論リゼの為にではないですよ。
自分の為に、です。
暗いですよね、この話。
割とどこを切り取っても暗澹としていて陰鬱で憂鬱。
主人公 金木研を中心として幾らかの小規模、中規模な組織が形成されますが、そのいずれもが、より大きな力や、それが生み出す潮流により悪い方へ悪い方へ流れていく。
よくもまあこんな暗い話が受け入れられたなあ、と。
作者の石田スイさんは悲劇もエンターテイメントだということをしっかり意識して描いていたのだろうなあと思います。
バトルシーンもちょこちょこ挟むしね。
大体ものすごく負けるけどね。
これ、後ろから刺されたら顔は内側にめりこまないと思うのは僕だけでしょうか…。
後頭部も含めて生物学的には顔なのですかね。
周囲のキャラクターが強烈過ぎて金木くんも狂わざるを得なかったのか、金木くんが狂っているので周囲のキャラクターを狂わさざるを得なかったのか、どちらとも判別は付きませんが、金木くんは准特等時代が一番格好いい説を提唱して今日は終わりにしたいと思います。(ストーリーにまで言及したら超長文になってしまうので。)
駆逐でお願いします。
クール。
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