なにもしない。
だらだらすることが好きです。
何もしない、ということも別に苦ではないのですが、基本的には本を読んだり、映画を観たり、ふとんの上でごろごろだらだら。
そんなことが大好きで、今日はまさにそんな日。
休日には外に出掛けないと嫌だ、気が済まない、という話もよく耳にしますが、個人的には理解出来ない。
休みは休む為にあるのです。
今日は山尾悠子の夢の遠近法を読んでいました。
これは同作家の初期作品集なのですが、やはり残酷。
重厚な文体で、時に軽やかに、幻想的な世界を粉々にする、救いもなく。
これは若さ故か。
若い頃には救いなど求めないものだ。
特に、自身が他人とは明らかに異なった系統の思考傾向にあることを自覚しているのであれば。
残酷な死を迎えた幽霊少女がふらりと遊びに来る話なんて、誰も得しないと思うのだけれど、決して美しくはないであろうその少女は、きっと、可愛いのだと思う。
山尾悠子は、醜いものは醜いと、はっきり描く。
その描写が為されていないのであれば、彼女はきっと可愛いのだ。
自分の趣味嗜好が暗い傾向にあることは自覚している。
でも、暗いことと、面白くないことは別物だよね。
明るくて面白くないものよりも、暗くて面白いものの方が、僕は好きです。
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