あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らないを観ました。
劇場版も含めて。

こういうものを観て、泣いただのなんだの言うのは好ましく思っていないのですが、ちょっと…、泣き過ぎて頭痛い…。

とても美しい作品でした。
寂しさも楽しさも、妬みや歪みでさえも、我々がかつては持っていたであろう純真に溢れている。
純粋性の喪失が大人になるということなのであれば、それは致し方ないことなのだと思います。

日が暮れるまで遊ぼう、暗くなるまでかくれんぼしよう、そんな思い出はありませんか。
僕はあります。
それはとてもとても美しいことだと思うのです。
夕日が山際に沈みかける頃、薄暗い町並み、色彩を失い始める木々、もう帰らなきゃ、でも、もっと遊ぼうよ、この作品はそんなイメージです。
痛くて甘くて苦い、幼少期の思い出は決して笑顔だけでは語れない。
子供は子供なりに、大人よりも全力で瞬間を感じ取っている。
だから甘いだけではないのです。

女の子は傘が似合うね。
きっと、優しいのだと思う。
村雨も降り積もる花びらも美しいだけではいられないから、静々と携える傘はきっと優しい。
そんな優しさで以て結ぶのです、約束を、誰かと。
誰かの為に。

なんにもないから、またはじめる

なんにもなくなってしまったから、だから、またはじめてみようと思った。

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