made in abyss。

以前にも書いたと思うのですが、メイドインアビスです。

前回はTVアニメ版の2期である烈日の黄金郷について書きましたが、今回は書籍版についてです。

メイドインアビスは僕の好みど真ん中から少し斜め上を射抜く作品で、もう本当に大好きなのですが、書籍版に関しては、TVアニメ版では割愛されていた設定であったりだとか、エピソードであったりだとかが描かれており、とても満足のいくものでした。

烈日の黄金郷が終了した時点で、書籍版10巻までの内容で、2025年8月現在、最新巻は14巻。

なので、10巻までの内容は知っていたのですが、やはり僕は漫画表現というものがとても好きで、TVアニメ版とはまた違った楽しみ方ができたし、11巻から14巻までの内容がすこぶる面白かったので、書籍版を購入して本当によかったし満足しています。

ただ、問題なのがその刊行スピード。

この漫画、きっちり1年に1冊しかコミックスが発売されないんですよ。

この8月に14巻が発売されたばかりなので、続きを読めるのは1年後なんですよね…。

いや、この手の漫画できっちり1年に1冊出してくれるのはものすごくめずらしいことなので、なんなら刊行スピードは極めて早いとも言えるのですが。

名前だけ出しておくと、呪詛船団、巫女、巣窟といった非常に魅力的な新たな勢力が登場し、クライマックスに向けて物語りが加速していっている。

面白い…、とてもとても面白い。

作者のフェティシズムも相まって、そういうところも含めて世界観が完成されているというか、一貫して残酷でグロテスクで悍ましく、それでいて美しい作品となっています。

アビスの原生生物がめちゃくちゃ興味深いんですよ、設定も含めて。

そうそう、この設定が読みたかったんだよ、だから書籍版を購入したんだよ!


もうさすがに物語りは佳境に入ってはいると思うのですが、短くてもあと5年ぐらいは続きそう。

そうなるとこの物語りの結末を読めるのは齢50の頃かあ…、と思うとなんだか複雑な気持ちにならないでもない…。


この禍々しく悪意に満ち満ちていて、怖気のはしる奈落の底で、少年少女の旅に幸あれ。

なんにもないから、またはじめる

なんにもなくなってしまったから、だから、またはじめてみようと思った。

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