チバユウスケ。

チバユウスケの訃報を友人から伝え聞いたのは今日の13時前。

チバユウスケという存在は、俺の中で余りにも余りにも大き過ぎる。

昼からは殆どまともに仕事にならなかった。


THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは、俺のロックオリジンだ。

広義としてのロックであれば、Hi-STANDARDやブルーハーツに始まり、パンク界隈を中心に聴いてはいたが、所謂ロックというものを本当に格好いいものとして認識したのはミッシェルを知ってから。

アルバムやシングルを聞き漁り、インタビューなどの情報を読み漁り、当時の俺ができうる限りの手段でミッシェルを追っていった。

それ程に衝撃的だった。

俺は余り他人から影響を受けないタイプだったのだけれど、チバユウスケは別だった。

明らかに影響を受けていた。

だから、俺は今でも歌うときにはがなり散らかすし、黒ネクタイのスーツ姿も格好いいものと認識している。


そういえば、syrup16gの五十嵐隆が「自分たち以外で格好いいと思える数少ないバンド」と語っていたのを思い出した。

その気持ちは分かる。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTとBLANKEY JET CITY、この二つのバンドは我々の世代の人間にとっては余りにも特別に過ぎる。

当然のことながら、他のバンドを特別に感じている人も多数存在するのであろう。

だが、それでもやはり、この二つのバンドは我々世代の「特別」なのだと言い切ろう。

日本のロックのシンギュラリティポイントであり、彼ら以前、彼ら以降に分かたれる。

日本のロックの一つの完成形、または一つの到達点、だと思っている。

小手先ばかりの最近のバンドとは一線を画す、ロックやロックンロールのダイナミズムを、完成形の一つに導いたからだ。

多感な時期に、それをリアルタイムに肌で感じていた、からだ。


具体的にあのときは、この頃は、というのは野暮であろう。

チバユウスケの死は、受け入れなければならない。

俺は明日からもTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTを聴いて生きていくし、聴いているときには楽しくなるだろう。

でも今日は、偉大なるロッカー、チバユウスケに献杯。

なんにもないから、またはじめる

なんにもなくなってしまったから、だから、またはじめてみようと思った。

0コメント

  • 1000 / 1000