喉が千切れそうなほどに、こうやって叫べば。

八十八ヶ所巡礼というバンドが好きです。
音楽性としては、これはプログレと言ってしまっていいと思います。
プログレ、パンク、サイケ、オルタナ、その辺りがうまく消化されていて、長尺の曲(ほとんどないんですけど)でもとても聴き易いです。
冒頭の曲(何らかの制限でうまく貼れていませんが、どうやっても直らないので、タイトルと本文の間にある白い四角系をクリックしてもらえればYouTubeの該当曲に飛びます。リンク自体は生きてるみたい。)は「脳がとろける街888」という曲なのですが、10分弱の長尺曲であるにも関わらず、するっと聴けてしまう。
今回のタイトルは、この曲の歌詞から取ったのですが、この部分がめちゃくちゃ格好いいのです。


夜が続きそうな街で
夜が続きそうな街で
喉が千切れそうなほどに
こうやって叫べば

夜が終わりそうになるさ
夜が終わりそうになるさ
そうやって生きたら最高さ


いやもう本当に最高ですね。
冒頭の動画は、誰かがこの曲に合わせて映像を付けたものですが、これがとてもマッチしていて素晴らしいです。
夜が明けていく。

バンドの構成は3ピースなのですが、聴いてもらえれば分かるように、演奏がめちゃくちゃ上手です。
ベースボーカルとは思えないレベルでフレーズが動きます。
そして思想はド右ですね。


貴様らは何人(なにじん)だ
俺は日本人だ


まあ、こういう政治思想丸出しの曲はこの曲ぐらいなんですけどね。
思想云々抜きにしても、めちゃくちゃ格好いいバンドだと思いますが、売れないよなあ…、売れるわけないんだよなあ…、とは思います。
どう考えても流行りの系統ではないですし、そもそも、バンドというフォーマット自体が既に前時代的なものになりつつある現在、旧世代のフォーマットで、明らかにヤバそうな見た目のやつらが、難解な曲をやったところで売れないんですよ。
ファック。
この手のバンドの中では、非常にうまいことポップのエッセンスを取り込んでると思うんですけどね。
僕は八十八ヶ所巡礼が大好きです。
心の中の好きなバンドランキングでいくと

syrup16g
トモフスキー
PK shampoo
八十八ヶ所巡礼

こんな感じです。
syrup16gを不動の1位として、トモフスキー以下3バンドは同率2位です。
正直なところ、別に売れなくても全然いいんですよ。
売れてるバンドが聴きたい訳ではないので。
本人たちが音楽で食べていけるぐらいに売れてくれていればそれでいいのです。
こういう格好いいバンドが、ずっと格好いい曲を作って、ずっと格好いいライブをやってくれれば、僕はとても嬉しいです。

なんにもないから、またはじめる

なんにもなくなってしまったから、だから、またはじめてみようと思った。

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